もう迷わない！Windows11の右クリックメニューを従来の仕様に戻す2つの裏技

はじめに

こんにちは、ねむです。久しぶりの投稿なので、なんだかドキドキしています(笑)

半年ぶりでどんな記事を書こうかなと考えていたところ、自作PCのOSをWindows10からWindows11にアップグレードした際、Windows11の右クリックメニューが使いづらすぎたので、対処方法について調べて実践しました。従来の仕様を簡単に復元することができたので、皆さんにも紹介したいと思い、記事にして記録しておきます。

Windows11で右クリックメニューがどう変わったのか？

Windows11の簡略化された右クリックメニューは、多くのユーザーにとって使い慣れないものと思われます。パソコンの主要なメニューのみを多用する大多数（？）のユーザにとっては好まれる仕様ですが、一方で従来の詳細な右クリックメニューを好む、より専門的な知識を持つユーザーにとっては、効率的な作業を妨げ、生産性の低下につながる可能性があります。

Windows10標準の右クリックメニュー仕様

Windows11標準の右クリックメニュー仕様

本記事では、Windows11における従来の詳細な右クリックメニューを復元する方法について、暫定対処と恒久対処、それぞれの対処方法の詳細、注意点、および補足情報をまとめて紹介します。

Shiftキーによる一時的な表示変更（暫定対処）

Shiftキーを押しながら右クリックすることで、従来の詳細な右クリックメニューを一時的に表示することができます。

これは、特定のファイルやフォルダに対してのみ詳細なメニューを表示したい場合に有効です。また、Shiftキーを押さなければ、標準の右クリックメニューが表示されます。

メリット

• 特別な設定変更不要
• 必要な時だけ詳細メニューを表示できる

デメリット

• 一時的な表示なので、毎回Shiftキーを押す必要がある
• 一部のアプリでは詳細メニューが表示されない

利用シチュエーションの一例：

• デスクトップ上の特定のフォルダに対して、詳細なメニューを表示して、そのフォルダのプロパティを開きたい場合
• エクスプローラーで特定のファイルを選択した状態で、Shiftキーを押しながら右クリックすることで、そのファイルに対する詳細な操作メニューを表示したい場合

レジストリエディタによる設定変更（恒久対処）

レジストリエディタを使用して、詳細な右クリックメニューの表示設定を編集することができます。この方法は、上級者向けの方法ですが、恒久的に詳細なメニューが表示されるように変更することができます。

メリット

• 設定変更後は、すべてのファイルやフォルダに対して従来どおりの詳細メニューがデフォルトで表示される

デメリット

• レジストリ編集は上級者向け
• 設定方法を誤った場合、OS上のシステムトラブルを引き起こす可能性がある

レジストリの編集方法

1. レジストリエディタを開きます。スタートメニューで「regedit」と入力し、検索結果から「レジストリエディタ」を選択します。

   

2. 以下のキーに移動します。

   HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}

3. 上記のキーがない場合は作成します。

   

4. 対象のキーを右クリックし、「新規」>「キー」を選択します。

   

5. 新しいキーの名前を「InprocServer32」に変更します。

6. InprocServer32をダブルクリックし、既存キー値が空欄であることを確認し、「OK」をクリックします。

   

7. タスクマネージャーから「エクスプローラー」を右クリックし、「再起動」を選択します。

   

8. 再起動完了後、InprocServer32の既存キー値が空欄であることを確認します。

   

9. デスクトップ上で右クリックし、詳細な右クリックメニューが表示されることを確認します。

   

補足情報：

• レジストリエディタでInprocServer32の値を「1」に変更すると、詳細な右クリックメニューは表示されなくなります。

• 詳細な右クリックメニューに表示される項目をカスタマイズするには、レジストリ編集を行う必要があります。詳細は以下のサイトを参照してください。

  窓の杜 - Windows 11の右クリックメニューを従来の仕様に戻す方法

注意点

レジストリエディタの誤操作は、前述のとおりOS上のシステムトラブルを引き起こす可能性があります。そのため、実際にレジストリ編集を行う前に、必ずレジストリのバックアップを取ることをお勧めします。

右クリックメニューをWindows11標準仕様に戻す方法

1. レジストリエディタを開きます。スタートメニューで「regedit」と入力し、検索結果から「レジストリエディタ」を選択します。

   

2. 以下のキーに移動し、右クリックメニューから「削除」を選択します。

   HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}

   

3. タスクマネージャーから「エクスプローラー」を右クリックし、「再起動」を選択します。

   

4. 再起動完了後、デスクトップ上で右クリックし、詳細な右クリックメニューが表示されることを確認します。

   

まとめ

今回は、Windows11で右クリックメニューがどう変わったのか、そしてWindows10の標準仕様である従来の詳細メニューに戻す方法を紹介しました。

筆者としては、やはり従来の詳細メニューのほうが利便性が良いので、従来の仕様を復元してパソコンを使用しています。

皆さんも、デメリットを確認した上で必要に応じて右クリックメニューを従来の仕様に戻すことを検討してみてください。